【凹凸のできた皮膚】 |
足に合わない靴を履き続けていると、歩行バランスが悪くなり下半身の筋肉の機能を弱め血液
循環に大きな影響を及ぼします。
歩行バランスの良い、足に合った靴を履くことはとても大事なことです。
◆セルライトとは
お腹まわり、お尻、太もも、二の腕などの皮膚の表面がオレンジの皮のように凸凹になる現象で
オレンジピ−ルスキンとも呼ばれます。代謝不良などで体外に排出されなかった老廃物や水分
が皮下脂肪に付着して塊になったものです。
さらに症状が進むと、皮膚表面は波うつようにボコボコになっていきます。(マットレス・スキン)。
初期のころは外見上はほとんど分りませんが、ところどころにプツプツ感やむくみなどの兆候が
でるようになります。セルライトは全身の代謝を悪化させる原因になりますので、肌にもツヤや
ハリがなくなりかさつくようになってきます。
女性がほとんどで、成人女性の80%以上に発生すると言われています。
もともと女性は妊娠や出産に備えて脂肪細胞に脂肪を蓄えやすくなっているため、とくに20〜40歳
代の女性はセルライトができやすいと言われています。
セルライトができてしまうと自然に消えることがなく、次第に痩せにくくなり、むくみや冷え性になったり、
体調にもいろいろな悪影響が及ぶようになります。
◎原因
■肥満
■ホルモンバランスの乱れ
■循環器系の障害
■足に合わない靴
■むくみ
■静脈瘤の停滞、等
さまざまな要因がありますが、その根本的な原因は血液循環=代謝の悪化にあるといえます。
私たちの健康は、組織の再生や新陳代謝のための細胞分裂が活発に行われていることで維持しています。
細胞が分裂するためには、酸素と栄養素を必要とし、分裂をすると熱が発生し炭酸ガスと老廃物を出します。
これらを3つの血管が分担して運んでいます。
@動脈=酸素や栄養を運ぶ
A静脈=炭酸ガスや老廃物・有害物質を運ぶ
B毛細血管=動脈が運んできた酸素や栄養を体のすみずみまで運ぶ
炭酸ガスや老廃物・有害物質を静脈へ運び出す
血管を流れる血液は2つの力で体の中を循環します。
@心臓が送り出す力と引力の法則で体の下方に送ります。
A足・脚の筋肉の収縮によって毛細血管を絞り静脈血液を上方に押し上げ、心臓へ戻します。
運動不足や歩行バランスの悪化により、足・脚の筋肉と毛細血管の機能が弱まると血行が悪くなって
心臓の負担を大きくし、さらに血液循環が悪くなります。こうなると、
体にくまなく酸素と栄養素が届かなくなり細胞組織に障害が起こります。
またリンパ管によって回収されるべき炭酸ガスや不要な水分・老廃物が細胞内に汚物としてあふれてしまい、
冷えやむくみとなり、セルライト形成の一因になります。
さらに、セルライトが出来ると血液の流れを妨げ、その上脂肪細胞同士がくっつき、さらに大きな塊
へと増殖していき、これらの作用が常に繰り返されることによって悪化していきます。
◎対策
肥満と違い、単に体重を落とすだけのダイエットや美容面だけでは解消が難しいです。
何よりも根本原因である血行不良を改善する必要があり、そのためには、歩行バランスを補正し
”第二の心臓”としての足・脚の筋肉の機能と毛細血管の作用を高めることです。
歩き方を良くするには靴がとても重要です。オーダーシューズのように足に合った靴、または、現在履いている靴のバランスを調整することによって、筋肉の働きが高まり、冷え性など血行不良による諸症状に良い影響が及ぶようになります。
また、過度の飲酒、便秘、喫煙、カフェインの過剰摂取、運動不足なども
セルライト発生の危険性を高めますので、日頃から健康な生活を心がけることが大事です。
◎脂肪とセルライトの違い
脂肪 |
セルライト |
■男女とも | ■一般的には女性のみ (肥満体の男性の腹部にも見られます) |
■肥満度に比例 | ■やせている人にもある |
■全身 | ■お腹、お尻、太もも、二の腕など |
■皮下・内臓回り中心 | ■表皮に近いところのみ |
■運動・食事で減らせる | ■運動や食事では減らせない |
■食べすぎ、運動不足など | ■血行不良、むくみなどの悪循環 |
■脂肪 | ■老廃物、水分 |
お問い合わせはこちら! TEL:03−5911−2360 |